行政視察報告 白山市

 

<実施概要>
■ 実施日:平成29年7月4日(火)
■ 実施場所:石川県白山市 白山市役所第1会議室
■ 報告者:織田正樹
■ 視察項目
 ・6次産業化チヤレンジ支援事業について
 ・白山市遺産地消推進計画について

 

白山市について

白山市は、平成17年2月1日に1市2町5村の合併により誕生した。
人口112,924人(42,676世帯)、総面積は石川県最大の広さ754.93㎢を有し、その73,5%を林野が占めている。
市全域が白山手取川ジオパークとして認定されている。
松任駅周辺は金沢市のベッドタウンとして住宅化が進み、農業だけでなく、企業誘致により工業都市としても成長している。
白山市総合基本計画の、産業部門において『強い農林水産業づくりの推進』にむけた施策として、「安定した所得を確保できる基盤の整備」及び「地産地消の推進とブランドの育成」に取り組んでいる。
地産地消推進事業としての「道の駅管理運営事業」を初め6次産業の推進や地元生産物のブランド化を通した地元産農林水産物の消費拡大及び農林水産業振興施策について視察を行った。
 
農業振興施策の事業として特記すべき施策は、優良品種の生産に向けた土づくリの推進への取り組みで、市とJAの協力により、「有機物供給センター」において酪農家の排出した牛糞ともみ殻から堆肥を製造し、水稲や畑の土づくりを推進している。
その堆肥を利用した酒米(五百万石)の生産や日本酒の醸造から生まれる酒粕堆肥の活用に向けた事業を行っている。
また、放棄田対策として、市単独事業で白山ろく地域の活性化のために、金沢大学と合同で薬草の産地化に向けた取り組みを行っている。
さらに注目すべき事業として、事業費2,331万円をかけて、白山市と国土交通省との一体施行による、道の駅「めぐみ白山」を平成30年春の開業に向けて整備を進めている。
道の駅「めぐみ白山」は、道路情報、休憩施設の提供により安全で快適な道路環境づくりの一端を担うとともに、起伏にとんだ地形が育んできた、食・伝統・文化などを「オール白山」でもてなすことにより、都市と農村の交流機会を促進し、地域産業の活性化をけん引する拠点施設となるべく整備を進めている。
「めぐみ白山」で販売する商品の開発については、地産地消の促進に合わせて地元農林水産物を活用した商品開発への取り組みが6次産業チヤレンジ支援事業である。

 

6次産業チヤレンジ支援事業について白山市について

平成30年春に開業予定の道の駅「めぐみ白山」での販売をメインとする白山ブランドの新商品の開発に取り組む生産者、食品加工業者を支援し、本市の農林水産物を活用した「白山でしか買えない」独自加工商品の開発を推進する為「白山市6次産業化チャレンジ支援事業」を行っている。
道の駅での販売の核になり白山市を感じさせる商品で、継続的に販売可能である商品を地域農林水産物の消費拡大や普及啓発につながる商品を開発するにあたり事業費の最大2分の1を補助するというものです。

6次産業チャレンジ支援事業

平成28年度は、五百万石と牛乳に地元産食材を挟んだ「ジェラパン」及び「黒ごま黒糖きな粉」の開発に補助を行った。
市内に2か所ある、JAによる販売所に地元産商品の販売施設が追加されるとともに、6次産業化による新製品の開発に繋げ、地元農水産物の更なる消費拡大と農業所得の向上を図るものである。またこれは、地産地消推進計画と関連し、特産品づくりやブランド化につながる事で農林水産業の振興につながる施策である。
加古川市北部地域の農業の振興と人の交流による活性化を考えるとき、白山市の販売施設の建設や6次産業化への取り組みは、国や県の施策に頼るだけでなく、市としての取り組みとして参考にすべき事例であると考える。