認定第1号 平成29年度一般会計歳入歳出決算態度表明
認定第1号、平成29年度一般会計歳入歳出決算について、加古川市議会志
政加古川を代表し、意見要望を述べ態度表明させて頂きます。
平成29年度決算においては、人口減少と少子高齢化社会が進み、特に転出人
口も増加している現状です。
このような中、扶助費等の増加が見られ、財政の
弾力性を示す経常収支比率についても、93.8%と、昨年より1.8ポイント上昇
しており、財政構造の硬直化が続いている状態でありますが、課題解決に向け
た施策の展開については概ね評価するものです。
先ず、総務費においては、ICT活用した安全・安心のまちづくり推進事業に
より見守りカメラの900台設置や見守りサービスを導入し、犯罪の未然防止や
事件・事故の早期解決や、市民の安全・安心のまちづくりの推進に繋がってい
るものと評価します。
また、かこがわ将棋プラザの開設は評価するところであ
り、市民への将棋文化が醸成できるよう、更なる普及啓発を要望します。
民生費において、待機児童の解消に向けた保育所などの整備では、認定こど
も園・保育所・小規模保育事業所の新設や既存施設の定員増に向けた補助金交
付により、一定の成果があったことは評価します。
今後も待機児童解消に向けて鋭意努力していただきたいと思います。
基幹相談支援センターの開設により、フリーアクセスで相談出来るようになったことや相談員が集まって情報共有
の場となり、効果が認められますが更なる拡充を求めます。
子育て支援アプリの作成においては、情報発信ツールとして時代のニーズにあったものであると
評価します。使いやすさやニーズに合うように更なる拡充を求めます。
衛生費では、東加古川子育て世代包括支援センターの開設により、保健師等
の専門的見地から妊娠・出産・育児等の相談支援を行い、関係機関との連携や
ネットワークの構築に、一定の効果があったと評価します。
粗大ごみ戸別有料収集の実施により、月平均処理量が大幅に減少したことを評価します。
また、ごみ減量の推進においては、市民に広く浸透し、削減目標の達成に向けて順調
に進んでいるものと評価します。今後も更なるごみ減量に向けた啓発運動を継
続されることを要望します。
土木費では、街路事業については、計画道路が予定どおり供用開始されるこ
とを求めます。総合交通政策事業において、市長が通勤・通学など利便性を高
めることで転出対策にも力を注ぐとされ、交通弱者だけでなく、全年齢を対象
にした新たな交通網の形成にもご尽力いただけるよう要望します。
次に、教育費においては、中学校給食の早期実施に向けた取り組みや児童ク
ラブの教室整備など教育環境の充実に向けた取り組みについては評価します
。
対象児童が増加していることから必要に応じ、スクールアシスタントのさ
らなる拡充配置を進めることを求めます。加えて、スクールソーシャルワーカ
ー活用事業では、課題を抱えるこどもの早期発見と早期対応が図られるよう、
さらなる拡充を求めます。
いのちと心のサポート事業等、いじめ問題に対し様々な施策を尽くし、
悩みごとの早期発見に努め「いじめの無い学校づくり」に
覚悟をもって取り組んでいただく事を強く求めます。
尚、議会事務事業評価の「提案推進事業」については、職員が業務改善に取り組み、
新たな提案が生まれ実現されることは素晴らしい事ですが、報奨金を
支給するのではなく、提案が新たな事業を生み出し、市政発展に繋がることが望ましい事から、
予算は現行通り、職員の提案が事業に繋がる仕組みになるよ
う改善を求めます。
次に「病児・病後児保育事業、看護師配置事業」にいては、両事業とも、保
護者が安心して就労等に励めるようにするためにも大切な事業です。現在病児
保育は市の中心部に1か所のみであり、東部にも必要であることや、看護師配
置事業においては、現在の補助金では事業所の負担が大きく、国の示す目安並
みに確保すべきである事から、予算の拡充を求めます。
次に、「権現総合公園キャンプ場運営事業」については、「権現湖ハイウェ
イオアシス事業」を進めるという前提のもと、キャンプ場の利便性を整えるこ
とや、ハイウェイオアシスからの新たな観光客を呼び込む仕掛けが必要である
事から、具体的には、シニアに人気の本格的グランドゴルフ場の整備を提案し
ます。また、北部地域の観光資源と連携し、賑わいあるまちづくりを構築する
きっかけにして頂きたい事から、予算の拡充を求めます。
最後に、加古川市の将来を見据え、市民にとって真に必要な施策を確実に実
施していくため、各種事業の見直しのみならず、選択と集中により、将来世代
に負担を残さない、持続可能な行財政構造を構築していくことを要望し、会派
を代表し、認定第1号、平成29年度一般会計歳入歳出決算を認定します。